Ibanez SDR1000+(改) (SONY MU-R201 OEM)
昔はどこのレコーディングスタジオにもあった、
山下達郎も使ってた、などと伝説(?)のSONY MU-R201ですが、
私が所有しているのは、
ギターで有名なIbanezブランドのOEM製品です。
フロントパネルのボタンの配置は多少違いますが、
中身は全く同じらしいです。
ですが、ちょっと改造してあります。
1.アナログ回路のオペアンプを全て交換
2.何故か11kHzに設定されているローパスフィルターを除去
3.電源経路の高周波ノイズ対策コンデンサの追加



音質が改善されたところで、
IRファイルを収録するのですが、
昨今の音楽制作事情と、この時代の周波数特性を考えると、
48kHzが妥当と考え、作業を始めました。
ところが、
無音のはずなのに、オーディオインターフェイスの入力メーターが
思ったよりも振れ、
どことなくキンキンした音に感じる。
不思議に思って色々調べてみると、
全てのファイルの23kHz付近に、何かある。。。。
そこでDAコンバーターICの型番を調べてみると、
16bit/44.1kHz仕様である事、
当時の高級民生機CDプレーヤーに採用されていた事、
そして、
内蔵していて当たり前だと思っていた、
エイリアスノイズフィルターを別途設置する必要があるという事を知りました。
高域が出ると、喜んで撤去したローパスフィルターは、
エイリアスノイズフィルター兼用だったのか。
ならば、
44.1kHzで収録すれば、
オーディオインターフェイスに内蔵されているフィルターが、
正しく働くはず。
恐らくほとんど誰も聴いた事が無いであろう、
20kHzまで伸びるMU-R201のリバーブ音をお楽しみ下さい。
ダウンロードはこちら (解凍後約700MB、ファイル数約600)
実機のパラメータと収録ファイルについて。
当機は大きく分けて3つの部位で構成されています。
1.初期反射音
2.リバーブ本体
3.イコライザー
最初の初期反射音は、ディレイタイムとレベルしか設定できない、
ただのデジタルディレイのようなので、
今回は収録していません。
必要ならば、お好みのディレイプラグインを、
IRプラグインの前に刺して下さい。
最後のイコライザーも同様、フラットな状態で収録してありますので、
お好みのプラグインをどうぞ。
リバーブ本体には、5つのパラメータがあります。
1.リバーブタイプ
2.リバーブタイム
3.初期ディレイ
4.高域減衰率
5.シミュレーションサイズ
初期ディレイに関しては、
IRプラグイン内で調整できたり、
前段にディレイプラグインを刺せば代用できると思われるので、
ディレイ無しで収録しました。
高域減衰も、EQプラグインで代用できそうです。
よって、タイプとタイムとサイズの違うIRを大量に収録しました。
例えばファイル名が H15S10.wav の場合、
「ホールリバーブ、1.5秒、サイズ10」
と読んで下さい。
念の為、リバーブタイムの倍の長さを目安に収録しました。
場合によっては、
フェードアウトなどの調整が必要になるかも知れません。
ファクトリープリセットなど、それっぽく使えそうな名前がついたファイルは、
一個も無いです。
かっこいいプリセットは、ご自身で作って下さい。
それでは、お楽しみ下さい。